2016/02/29

雨の朝・・・



ガラスドーム 2点入荷しました。


西洋的な要素の強いものだから、あえてオリエンタルに攻めてみます。
大きなガラスドームには観音様を。
お持ちの仏像を飾って頂くと より印象深いコーナーになりますよ。


直径255 H480    16,000yen





小さい方は 木の台と小さな花台がセットに・・・・

オリジナルではないのですが、不思議な邂逅により完成しました。
ショップのディスプレイに アクセサリーを飾っても素敵です。
華奢な3本脚の小さな台・・・。
あなたなら なにを飾りますか?



直径180 H325  16,000yen



2016/02/26

時代の息吹


Online Shopを更新しました。


週末の夜、または週末の朝、かな。
国籍も背景も不明な道具たちを
真っ白な目でお愉しみください。







無音・・・


日中は お店のなか程まで 外光が射すようになりました。
太陽の角度が高くなっているのですね。


山は本当に静かです。
窓からは 山の木々たちとそこから射す光だけ。
枝から飛び立つ 鳥の羽音さえも聴こえます。
その瞬間の 美しいこと・・・。


「ここにいると 現実を忘れるね」と誰かが言いました。
本当に。


時間も止まっているようです。
光りと風、木々と鳥のさえずり・・・
その美しさに 集中し、引き込まれ、見入ってしまうと
私という存在が消えていきます。
不思議ですよね。
確かに 見ている 私の目は存在するのに。
私が いないみたい。

私という存在は なんなのでしょう・・・。



そんな心の変化を感じていると、
やはり 自分は この場所に呼ばれて
やってきたのだなぁ、と感じずにはいられません。



この波動に身を置くことで
さらなる 旅がはじまる・・・・。





2016/02/22

お知らせ



店舗についてお知らせをさせてください。


お店だった2階(元教会部分)ですが、
何年も空き家だったにもかかわらず、驚く程キレイで
全く改修工事もせずに 店舗としてオープンすることにしました。


オープンして2ヶ月弱。
表面的にはキレイなのですが、やはり築30年程の教会。
日々過ごす中、やはりメンテナンスが必要だと感じてきました。
すぐに大がかりな工事は出来ないので、
しばらくの間は、1階を店舗として使用することにしました。




・・・・2階の小物たちも1階にお引っ越し。

大きな家具など、下に置ききれないものは2階にも展示しています。
ご覧になりたい方は 2階もご案内しますので
お声かけくださいね。
イベント・企画展などの時には 2階もオープンします。






お店の入り口も変わります。
一階、こちらのアンティークボレーの扉からお入りください。

オープン日には外灯と「Open」の看板が出ています。


フランスのアンティークボレーの
ちょっと変わったデザインに合わせ、
職人さんに三角に型枠を組んでもらった こだわりの白壁。



ボレーを通ると、中庭。
写真の19世紀フランスのアイアンドアが。

こちらから どうぞ!






2016/02/11

インドの八角Table


お問い合わせ頂いたTさま


何度かメールをお送りしているのですが
届いていないようですので、こちらでご案内させてくださいね。



最近は ここまで細工の凝ったデザインのインド家具を見かけなくなりました。

インドの地方都市、たまたま別のものを目的に訪れた邸宅で
偶然 見つけた家具だそうです。



サイドと天板には真鍮の装飾が・・・・




歪みやぐらつきもなくしっかりしています。
ちょうど ソファの傍らにぴったり。
ランプや花を飾って・・・コーナーの演出にも良いですね。


是非、ご検討くださいませ!


2016/02/10

買付けダイアリー3


買付け最終日。

大モノも昨日のうちに選んだので、小さな道具を探して歩きます。
薄暗く 艶かしい店を一件、一件順番に・・・。





この銅のやかんは 緑錆の表情、手打ちだろう肌の表情に惹かれ
連れて帰ることに。



花入れとして・・・・。
さり気なく一輪刺しても、グリーンを入れても絵になります。

http://kataoka-product.shop-pro.jp/?pid=98268753



こちらは なんだと思いますか?


なんとアイロンだそうです。
こんなアイロンは初めてで、ちょっと感動。
豆炭を入れて使っていたようです。
鉄にも模様が施されていますし、なかなか美しいです。

http://kataoka-product.shop-pro.jp/?pid=98269796




こんな酒入れにも出逢いました・・・。

錫製の酒入れは、独特の表情が美しい。
口の華奢なシルエット、龍の装飾、錆の景色・・・
こちらも 花を生けて遊んでみたくなります。





ひとしきり店を回ったので、初日に保留のままにしていた
骨董店に再び寄ります。
保留にしていた 獅子・・・。
でも もう予算オーバー。
次回まで残ってくれているかなぁ、なんて考えながら。

店に着き、店主に買うものをチェックしてもらっていると、
「本当にすみません!チベットのヨーグルト入れは売れていたんです」と!
一緒にいたもう一人のスタッフらしき女の子が、
すでに売れていたものをオーナーは知らずにあなたに値段を言ってしまった、
先約がいるので これは売れない、と
本当に申し訳なさげに言います。

あぁ、ショック!
ヨーグルト入れは一目惚れだったし、
もう連れて帰る気満々だったのに・・・。


オーナーがあまりに申し訳なさそうに謝るので
「また ああいうの探しておいてください」と諦めました。


「あの 獅子は? どうしますか?」とオーナー。


(あれ、獅子に縁があるということなのかな?)
と直感のようなものが降りてきました。





獅子が連れて帰ってと言っているようで
ヨーグルト入れは獅子に化けたということに!!



不思議な後日談があります。
実は、獅子は一対だったのですが 予算的に一対で買えず、
雌だけを選んで帰りました。
帰りの飛行機でも、バスの中でも、ずっとそのことが気がかりでした。
一対だった二人を引き離すようなことをしてしまった、と。
そして、自宅に帰ってメールボックスを開くと、お客さまから一通のメールが。
「あの獅子だけはメールせずにはいられませんでした。
一対だったらもっと良かったのに!」
(!!!!!!!!!!!!)

お客さまに一対であったことを話し、
是非、一対で迎えたい、と嬉しい言葉を頂き、
私は現地にすぐに連絡。
獅子は離ればなれになることを免れ、一緒に日本に来ることになったのです。






買付けも終わり、店主と昼ご飯を食べにレストランへ・・・・





美味しい地方料理を頂きながら、買付けに回るチベットの話を聞きます。
オーナーは、年に一回 古い家具や道具を求め
中国全土やチベットに旅に出るそう。

新しい家具を作る店が増える中、
彼のように コツコツと自分の足で古いものを探す人は貴重な存在。


「夏にチベットに行くけど、良かったら一緒に行きませんか?
友人もいるし、案内しますよ」と彼。
「もし向こうで大きなもので気に入ったモノがあったら、
私の荷物と一緒にここまで送ることも出来るから、
今度買付けに来た時に積んで帰れるだろう?」
なんて、親切なことまで言ってくれます!


チベットの田舎を回り、古い道具を探し歩く話やラサの街のことなどを
聞いていると、旅している光景が浮かんできます。



「行きたいです!
私、前世はチベットに暮らしてたって言われたんです」と言う私に、
彼は満面の笑みで
「じゃあ、絶対合うね!」



ずっと行きたいと思っていた街。
ただ観光で行くんじゃなく、古い道具を求めてディープな旅がしたい!
そう願っていた想いは、もうそこまで来ているのでしょうか・・・。